【中野京子さんの本】行く前に読んどこう『はじめてのルーヴル』



こんにちは!リンクです!

 

9月にルーヴル美術館を訪れる予定なので、読んでおかないと!ということで、中野京子さんの『はじめてのルーヴル』をやっと読みました。芸術には詳しくはありませんが、絵画は大好きです。どっぷりハマってしまったきっかけは、『怖い絵』シリーズを読んだことから始まりました。
中野さんの本は、絵画の写真がカラーで掲載されていて、目でも楽しめるし、独特の言い回しで笑えるし、とてつもなくお得感満載です。何も予備知識なしで先入観なく観るのも良いですが、ちょっとだけ知っているとそれもまた良いものです。
絵画に全く興味がない人こそ、ハマる可能性は大きいと思いますよー。

中野京子さんの『怖い絵』シリーズにハマる 『名画』シリーズにハマる ハプスブルク家にハマる フランス革命にハマる 宮廷画家に興味を持つ 宗教画にも興味を持つ スペインのプラド美術館に行く ルーヴル美術館に行く予定(イマココ)

 

『はじめてのルーヴル』は、これだけは見ておいて損はありませんよという作品が紹介されています。すでに他の中野さんの本で詳しく取り上げられたものは省かれています。それだけではなく、関連する絵画を含め全68点オールカラーで紹介されています。さらに、ルーヴル美術館内展示場所のマップまでついているというありがたさ!Kindleにせず紙の文庫本を購入しました。この本片手にルーヴル美術館を回りますよー。

私が気になったもの3点を簡単にまとめてみました。まずは有名どころから~

 

【ナポレオンの戴冠式】ジャック・ルイ・ダヴィッド(1747~1825)

1章で紹介されているのが、絶対見るべき作品【ナポレオンの戴冠式】です。縦6.2メートル、横9.8メートルというデカさ。それをダヴィットという画家に描かせました。ナポレオンという人は、背は低く、パッとしない容貌だったそうです。自分の戴冠式の絵ですから、大きければ大きいほど満足したことでしょう。現代のように写真のない時代ですから、多少盛ってもバレないでしょうし。


この絵の素晴らしさは、大きさではなさそうですよ。それを確かめに行ってきます。
ネットの写真で見ても凄いな~と思うのに、実際に見たら感動すると思います。

おそらく、一度は見たことあるのではないかと思われるのが下の絵です。
え?めっちゃかっこよくないですか?美化しすぎじゃないですか?
これもダヴィット作で、こちらはルーヴルではなくベルサイユ宮殿で見られるようです。

 

【モナ・リザ】レオナルド・ダ・ビンチ(1452~1519)

世界で最も有名な絵【モナ・リザ】です。
縦77センチ、横53センチと小型。実はこの絵、未完なんですってね。

中野京子さんの本の好きなところは、絵画のうんちくだけでなく、画家の生い立ちや性格はこんなだった、など、知識の幅を広げてくれるところです。ダ・ビンチは生涯独身で、パトロンを求めてイタリア各地を転々としていましたが、かなり老年になってからフランソワ1世に気に入られ、豪華な屋敷と年金を与えられました。そのときにイタリアからフランスに持ってきたのが『モナ・リザ』『聖アンナと聖母子』『洗礼者ヨハネ』も含まれていたそうです。フランソワ1世がいなければ、フランスにダ・ビンチの絵はなかったのです。

 

【フランソワ1世肖像】ジャン・クルーエ(1485/90頃~1541頃)

『はじめてのルーヴル』では、ジャン・クルーエという画家については全く触れておらず、グーグルで検索しても皆無に等しく、息子のフランソワ・クルーエの記事がいくつかあっただけです。
ん?息子の名前はフランソワ?フランソワ1世と同じ名前をつけたってこと?

クルーエについてはよくわからないので、フランソワ1世について少し。
30代の王の肖像画らしい。特にハンサムでもないし、なんというか…微妙(笑)手だけはとても美しくて官能的。美人を見ると見境なしに口説いては捨て、口説いては捨て、していたらしい。
この王様、イタリア遠征で数多くの美術品や書物をフランスへ持ち帰り、自国の文化を目まぐるしく発展させたそうな。レオナルド・ダ・ビンチをイタリアから迎え、屋敷と年金を与えてたのは先に記したとおり。女性が屋敷の奥でひっそりと暮らしていたこの時代に、宮廷へと引っ張り出して華やかにしたのもこの王様。因縁のライバル、カール5世(スペイン国王)との戦いでフランスの領土を死守したり、武勇伝もたくさんあり。多分、日本で一番有名なのは、マリー・アントワネットの夫ルイ16世か、「朕は国家なり」のルイ14世かしら、と思います。フランソワ1世は知名度低そう?

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?
個人的には、ヨーロッパを好きになって欧州史を勉強しているため、肖像画がすごく好きです。
この本で紹介されているのは絵画オンリーとなっております。【ミロのヴィーナス】や【サモトラケのニケ】などの彫刻については触れられておりませんので、ご注意ください。中野さんは「名画の人」なので仕方ないのかな、とも思います。いつもどおり、とても楽しく読むことができました。フランスに持っていきます。

ではまた!

ルーヴル行ってきました!!!こちらの記事もよろしく~

 

 



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