『隣人は静かに笑う』の感想と考察



こんにちはリンクです!

『隣人は静かに笑う』の感想と自分なりに考察してみました。
大いにネタバレしていますので、知りたくない方は読まないでください。
特に物語のラストが非常に重要で、そこがネタバレしてしまうとこの映画は台無しになってしまいます。ご注意ください。

『隣人は静かに笑う』
1999年アメリカ
ジェフ・ブリッジス(マイケル)
ティム・ロビンス(オリバー)
ジョーン・キューザック(オリバーの妻)

 

あらすじ 前半

主人公は、妻を亡くした大学教授マイケル。
ある日マイケルは、引っ越してきたばかりの少年を助けた。そこから隣人と交友が始まるのだが、些細なことで少年の父親(オリバー)の嘘に気づき、怪しいと感じるようになる。マイケルはオリバーの過去を調べていく。すると、過去の爆破事件に行き着く。犯人は単独犯で、爆破によって自身も死亡していた。犯人は本当にこの人なのか?オリバーが事件に関わっているのではないか?と思い始める。

登場人物と概要

ドジっ子マイケル

主人公。大学教授。気になることはとことん調べる。
冷静さと慎重さが足りない。恋人のブルックに大きな声で訴えるので隣人に聞こえないかヒヤヒヤする。庭で調べ物をしているときに、あろうことか寝てしまう。そこへ隣人が現れて何を調べていたのかバレる。隣人が不在のときに電話を借りるふりして書斎に入り物色するが奥さん登場。浅はか過ぎるドジっ子。

隣人オリヴァー

良き父、良き夫、良き隣人に見えるが、タイトルからしてこの人がおかしいんだと最初から分かる。
建築技師。現在モールの設計をしていると言う。しかし、設計図はモールではなくオフィスのようであった。なぜそんな嘘をつくのか?大学も言っていた大学とは違うっぽい。名前も違う。改名したのか?怪しいとこだらけである。

元妻はFBI

元妻はFBIで、捜査のミスにより殉職。
そのためマイケルはFBIに恨みを持っていた。

お粗末な恋人

2年前に妻を亡くしたばかりなのに、もう恋人がいます。名前はブルック。マイケルがいくら隣人がおかしい、怪しいと言っても信じない。信じないだけでなく喧嘩になる始末。
あるあるですが、なぜ家族や恋人の言うことを信じないのか?普段から狂言癖があるならまだしも、必死で訴えてるのだから、少しは信じると思うのですが。信じてくれないので一人で行動する→危険な目に遭う。まあ、マイケルの言い方にも問題はあるけど。「やっぱりあなたが正しかったわ!見てしまったのよあの人…」時すでに遅し。死亡フラグである。

静かに笑う隣人の奥さん

隣人オリバーは序盤からおかしいのが分かる。でも奥さんは、もしかしたら何も知らないのか?と思ってた。いやいや、奥さんも怖いです!『隣人は静かに笑う』この邦題の「笑う」は奥さんのことかというくらい不気味な笑い方をします。
奥さんが確実にこの映画の怖さを増してます。

使えないFBIのウィット

マイケルの元妻の同僚。マイケルのこと心配してくれてはいるが、隣人のことを調べてほしい、隣人が怪しいんだ、と言われても取り合わない。そりゃそうだFBIも暇じゃない。使えない。

あらすじ 後半

マイケルとオリバーの息子たちがボーイスカウトでキャンプにでかける。息子がオリヴァーに誘拐される(後に誘拐ではなかったと分かるのですが)返して欲しければ大人しくしておけ。
オリバーは何か企んでいる。FBIに爆弾を仕掛けるつもりでは?と気づく。マイケルはFBIのウィットに、急いで避難するように!爆発が起きる!と訴えます。自分も急いでFBIに向かう。見つけた!あのバン(配送業者の車)だ!FBIの制止を振り切ってなんとか追いつく。爆弾を積んでいるであろうバンを調べるが空っぽ。

写真はイメージです

ウィット「この車には許可証がある。きみ以外は皆許可証がある」

まさか…?
マイケルが乗ってきた車のトランクを開けると爆弾が!その途端ドカン!である。
結局、マイケルが爆弾をFBIに持ち込み、多くの死者を出したことになった。マイケルが犯人に仕立て上げられたわけ。単独犯である。

なんでこうなったのか

オリバーは反政府組織の一員だった。奥さんもグルで、他にも大勢の仲間がいるようだ。
マイケルが妻を亡くし、FBIに恨みを持っているのを知っていた。同年代の子供がいることも。全て調べあげて知っていて近づいた。

息子を使って、バンに爆弾が積まれている、さらに息子も乗っていると思わせた。そうするとマイケルが必ず追いかけてくる。実際そうなった。途中でオリバーが邪魔しに入る。2人は取っ組み合いになるが、マイケルはなんとかやり過ごし、車に戻りFBIに向かう。そしてバンに追いついたのである。
マイケルが追いついたのは、息子と爆弾が積まれていると思われたバンとは別の車だったのです。
オリバーと取っ組み合いになっている間に、バンからマイケルの車に爆弾を積み替えたのだと思われる。そして、マイケルがFBIに着いたのを見計らって爆発させた。
マイケルは妻を亡くし、さらには恋人まで亡くしている。FBIに恨みを持っていたことも、自爆テロの動機としては充分だった。

全て巧妙に仕掛けられた罠。
過去の爆破事件も、オリバーたちの組織の犯行で、犯人はまんまと犯人にされたのだということが分かります。
現実でも、犯人は捕まるなり死亡するなりして、解決したとされている事件も、真犯人は別にいるのかもしれない。割と簡単に犯人に仕立て上げられてしまう。爆弾とかヤクとか、自分の荷物とすり替えられて持っていかされるなんてことが、普通にありそうで怖い。

どうすれば良かったのか

まず、おかしいと思い始めたらすぐに恋人のブルックに相談すべき。なんかおかしくない?みたいな感じで。徐々にお隣さんと距離をおく。過去の新聞や卒業アルバムを調べるときはもっと慎重に!証拠の写真を撮るなどして他の人とも共有する。(今みたいにスマホがない時代なのである程度は仕方がないけど)
信じてもたいたいときは冷静に。マイケルは、ブルックやウィットに話すとき必死にまくしたてる。そこがダメ。
相手をびっくりさせて、この人はどうかしちゃってると思わせる。

尾行は素人には無理。バレる。相手は自分より数倍も頭が良いと認識すべき。
ブルックは、ショッピングモールの駐車場で不審な行動のオリバーを見かける。隠れて様子を伺う。そして車で尾行する。オリバーは配送業者の倉庫のようなとこで何かを渡していた。ブルックは怪しく思い、公衆電話からマイケルに伝言を残す。そこに何故かオリバーの奥さんが登場。そしてブルックは死亡(事故死させられる)
マイケルに残した伝言は、盗聴されていたため消去された。
尾行は危険。ましてや自分の車だと絶対にバレるでしょ。あと、すぐに知らせたい気持ちはわかるけど、電話じゃなく会って直接話すべき。

写真はイメージです

マイケルにはもう1人いた。FBIのウィットである。
ウィットは、マイケルのことを気にかけてくれてはいるものの、そこまで親身にはなってくれない。
会って、順序よく説明していれば分かってくれたかもしれない。もしくは資料にして渡す。何部かコピーもしておく。そうすれば自分が死んだ後も残る。普通なら知り合えないFBIの人なのだから、もう少し上手く信頼関係を築いて、相談に乗ってもらえたら良かったですね。

まとめ

ドジっ子とか「もしこうしてたら?」とか言ってすみません。この映画をけなしているわけではないんです。
むしろとても興味深いので、あれこれ考えてしまいます。殆どの映画は観たらそれっきりで、観たことすら忘れてしまうものもあります。
『隣人は静かに笑う』というタイトルがセンスいい。ちなみに原題は『Arlington Rosd』なんですが、アーリントンという都市の通りのことだそうです。『Arlington Rosd』じゃ、なんのこっちゃですよね。ただ、「隣人」と言ってしまっているので、最初から犯人は分かってしまうパターンです。
効果音が上手い。
例えば、昔の大学の卒業アルバムを調べるんだけど、いるはずのないオリバーがいるんですよ。若き日の。それを見つけた時の音で恐怖を煽ります。

映画が公開されたのは1999年。
映画のラストが衝撃すぎるということで、アメリカでの公開が延期されたそうです。
1995年にオクラホマシティ連邦政府ビルで起きた爆破テロ事件が起きています。
168人もの死者を出しました。
2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの影響もあり、レンタルが禁止されているそうです。

今ならアマゾンプライムビデオで観ることが出来ます。(2020年5月1日現在)
気になる方はぜひ観てみてください!

終始ザワザワするよ。

 

ではまた!



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